作品毎の善し悪しは別として…

TVドラマの「サラ・コナーズ クロニクルズ」も含めてターミネーターは好きなシリーズです。「T2」はディレクターズカット版を標準にしてほしいですね。カットされた場面は確かに説明くさかったり、無くても展開上支障が無い場面だけど、物語の進行上にエンディングに向けての伏線的な意味もあったりするから。

とんでもない事が自身の身に起こっているのに、割と早めに対応してしまう、一見グレてそうで実は好奇心旺盛な子供で、ちょっとワクワク感さえある主人公の少年。自分を守りに来たサイボーグに対してリーダーシップを執る事で、また、そのサイボーグをフィルターとして現在や未来を見聞きすることで、成長し、結果的に様々な事を教えてくれたサイボーグに父性的な感情をも抱くようになるジョン・コナーのキャラクター。

登場直後は、単にプログラムされている任務を事務的に遂行しているだけのT-800が、リミッターを外されて本来の能力を徐々に人間臭くなっていく(人間の中に溶け込んでいくという基本的であり、ある意味ターミネーターにとって一番重要な機能)過程。最後には人間の感情まで理解するようになるが、それでもジョンを守り切ったら自分の存在を抹殺しなければならないという基本プログラムには愚直に行動するサイボーグの悲哀。

前作では、か弱い女子大生だった子が、精神病の患者扱いされながらも、来たるべき日に備えて、フィジカルもメンタルも傭兵みたいに変貌を遂げるけど、冷徹に人を殺してしまう事はどうしてもできない。自分に味方してくれていて、間違い無く最強の助っ人なんだけど、自分が命を狙われたトラウマから、溶解炉に沈んでいく最後の瞬間までT-800には警戒を解かずに心を許さないサラ・コナー。(ただし、エンディング直前にサラが呟くシーンでは、ターミネーターと呼ばれるサイボーグの存在が未来を拓く為のキーになるかもしれないと、その存在を許容するようになる)

この三者のパワーバランスが、ジョンを中心に絶妙に絡んでるのが面白いんですよね。

シュワルツネッガーを向こうに、それを食ってしまいそうな勢いの不気味さを出している、T-1000役のロバート・パトリックもスゴイですけどね。w

シリーズとしては好きだけど、やっぱり、ジェームス・キャメロンが撮ったT2までが現実的に繋がっていて、完結しちゃってる感が強いです。

TVシリーズはミッシング・リンク的だけど、映画作品はT2移行は時間軸的に整合性が取りにくくて、パラレルワールドに等しいですから。

この間「ジェネシス」では、もう未来のパラレル化はネタ切れっぽく、そもそもの根源であるサラの、その子供時代にまで遡って「リブート」しましたね。ジョンが生まれる伏線を排除してしまった事で、未来に更なるパラレル化を持たせたようなカタチ?

ガタが来ていたT-800も、液体金属を纏って骨格フレームはあるけど、部分的に変形できる「T-X」みたいな”進化”をして、後に続きそうな終わり方してますし。

しかし、シュワ氏も70歳ですかぁ。

本人が出演しなくても、CG再現とかで、シュワルツネッガーが出なかったターミネーターシリーズの映画は無かったから、これからどこまで関わってこれるのかなって。

まずは、70歳おめでとうございます。

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